こんにちは。
この前の日曜日(12月15日)は中小企業診断士の口述試験でした。
関東地区は東京理科大学葛飾キャンパスで行われたのですが、そこで実践コンサル塾の知名度アップのためチラシ配布をしてきました。
配付したのはこんなやつ。ポストカードを作成して配布してきました。
チラシ配りは、弊社でもたまに実施する販促活動の1つ。
これまで1次試験会場では何度か実施したのですが、口述試験会場での実施は初めてでした。
ある種実験的な面もありましたが、口述試験会場でのチラシ配布は一定の成果が得られた取り組みとなりました。
ということで、今回チラシ配布をやったうえでのノウハウをまとめておきたいと思います。
※以降、なんとなくですが「ビラ配り」の方が一般用語な気がするので、「ビラ配り」で統一します。
この記事の目次
ビラ配り(チラシ配布)は有効な販促なのか。
街中でよく見かけるビラ配り。
チラシだけ配る場合もあれば、ティッシュなどと一緒に配られるパターンもあります。
マッサージ屋・カラオケ店・不動産・コンタクトレンズ屋など、色々な業種・業態で行われています。
さて、ビラ配りの効果はどれほどなのでしょうか。
個人的にはもらったビラからお店に行ったことはないので、効果はほとんどないのでは?と思ってしまいます。
実際のところもビラ配りから成果につながる確率は限りなく0%に近い割合です。
1000個配って、数件成果があるかないか。
1%も成果になれば良い方ではないでしょうか。
街中でやっているビラ配りをみると、やらないよりはマシだから・・・くらいの感じでやってるのかなっと思ってしまいます。
となるとやっぱり意味はないのかな、、、となるところですが、一定の条件下であればその効果は格段に高まります。
それは、「特定のターゲットが確実に集まる場所」で配ること。
マーケティングの基本中の基本であるターゲットを絞り込みましょうの具体例です。
チラシを受け取ってほしい人のみがいる場所で配ること。
これができればチラシの効果は何倍にも高まります。
今回私たちが実施した例であれば、「これから中小企業診断士の資格登録をしたいと思っている人」がターゲット層。
この層が集まる場所として、口述試験の会場は最高の場所でした。
このように、条件が当てはまる場合においては、ビラ配りも積極的に実施してもいいかと思います。
ビラ配り(チラシ配布)にはどんな準備が必要なのか。
絶対に必要なものは以下の3つ。
- 配布するもの(チラシなど)
- 配布する人
- 配布する許可
配布するもの
配付するものがなければビラ配りは成り立ちません。
チラシやティッシュなどを用意しましょう。
軽いものは取ってすぐ捨てられる可能性があります。
ペラペラのチラシとか。
できるだけ紙質がよく、まずは持って帰ってみるかと思ってもらえるようなものにするのがおススメです。
今回は「ポストカード」にしましたが、おしゃれな封筒とかにするのもありだと思います。
配布する人
ビラ配りは配る人が重要です。
また配置も重要です。人の動線を考えて配置し、ターゲットが配っているものを最低でも一度は目にできるようにしなければいけません。
欲をいえば、人によっては基本配っているものは受け取らない!と心のバリアをはっている人も多いので、一回目はスルーするけど「あ、今のもらえばよかった」と思わせて、先にもう一人配布する人を配置してもう一度もらえるチャンスを用意しておくと配布率が高まります。
つまり、2回は配っているものを目にできる機会があると取ってもらえる確率が高まるということです。
今回は、実際の配布は診断士仲間にお手伝いしてもらったのですが、とてもがんばってくれてかなりの配布率になりました
配布する許可
道路上でのビラ配りは勝手にやったら警察に怒られます。(条例調べてないけど、ひどいと刑罰があると思います。)
個人が勝手にやって捕まる分にはいいですが、会社としてやる以上きっちり許可は取っておかないといけません。
ということで「道路使用許可」を取るために配布する場所の管轄の警察署に事前届けを出さないといけません。
提出する書類としては、「道路使用許可申請書」「配布するもののコピー(原本でなくてよい)」「配布する場所の地図(Googleマップを印刷したものでOK)」「申請料(1か所2100円)」です。
許可書は即日発行してもらえるものではなく、中1日~2日後くらいにできあがります(警察署によって違います)。
そのため、申請のために1回警察署に足を運び、許可書をもらうために再び警察署にいく。合計2回は警察署にいかないといけないので、そこがちょっと面倒です。
配付する場所が遠いとさらに面倒です…
ですから、申請は早めに、ビラ配りをする1週間前くらいには余裕を見て提出をしておきたいところです。
今の時代はオフラインとオンラインの融合
前述のものを用意すればビラ配りはできます。
が、今の時代ただビラを配って店舗に来てください!としても効果は薄いです。
まずはWebサイトを見るという機会も多いでしょうから、チラシからWebサイトに誘導する導線を作っておきたいところです。
そのため、事前準備としてWebサイトの「特設ページ」も用意しておくことをおススメいたします。
あえて「特設ページ」と書いているのは、ここで単に会社のWebサイトや商品・サービスのページに飛ばしては効果が半減するからです。
チラシの内容と連動させたWebページを作っておきましょう。
ターゲットがチラシからサイトにアクセスし、一目見てチラシの内容と連動しているから続きを読んでみよう!と思わせないといけません。
「特設ページ」ができたら次はチラシから特設ページに誘導です。
とはいえ、オフラインの世界からオンラインの世界に誘導するのは簡単ではありません。
いちいち長いURLを打ち込まないとといけないようでは誰も見てはくれないでしょう。
そこで使うのが2つのツール「QRコード」と「短縮URL」です。
「QRコード」はもう説明不要だと思います。
スマホのカメラにかざせばサイトにアクセスできるのでスマホからのアクセスにつなげるためには必須です。
それからもう1つは「短縮URL」。
長いURLを短いURLに置き換えてくれるサービスです。
短いURLなら手で入力してもらうことができます。
短縮URLは、Googleの短縮URLサービスが終了したため、何を使えばいいのかと悩んでしまうところなのですが個人的には「Bitly」というサービスがおススメです。
無料でも使えますし有料にすると独自ドメインも使えるようになります。
弊社は「smeca.info」というドメインを登録しているので、「smeca.info/XXX」という短縮URLが作れます。
この2つのツールで作成したものは両方載せることをオススメいたします。
スマホからアクセスする人、PCからアクセスする人、どちらも一定数いますので両方用意しておきましょう。
ちなみに、今回の口述試験会場でのチラシ配りでは、QRコードからのアクセスと短縮URLでのアクセスの割合は、2:1 くらいの割合でQRコードの方が多いという結果でした。
オフラインからオンラインへ、のもう一工夫
オンラインへの誘導でもう1つ知っておきたいのは、あとからアクセス解析をするときにチラシから来たかどうかを明確にできる工夫をしておくことです。
何も工夫をしないと、アクセス解析で見たときにチラシからのアクセスは「直接URLを指定」してやってきたとしか残りません。
そのため正確な効果測定ができなくなるのです。
しかし、URLを作るときに工夫をするとチラシから来たとアクセスを明確にできます。
そこで以下のサービスを利用します。
URLを生成するツールなのですが、アクセス解析に必要なタグを埋め込んだURLを作ってくれます。
上記のサイトにアクセスしてもらうと以下を指定するフォームが出てきます。必要な情報を入れていただくとURLが生成できます。
——-
Website URL:アクセスさせたいURLを入力
Campaign Source:媒体名を入力(今回は媒体がチラシだったので「flyer」と指定)
Campaign Medium:メディアの種類を入力(今回はQRコードと短縮URLは区別しなかったので「url」と指定。分けたければ「qrcord」「short_url」とかを指定するといいでしょう。)
Campaign Name:キャンペーンの名前(今回は「2019-koujyutsu」と指定)
※こちらの指定についての詳細は以下のGoogleのサイトを参照してください。
カスタム URL でキャンペーン データを収集する
——-
ここで作ったURLをQRコードや短縮URLにすることで、あとあと解析もできる状態が作れます。
まとめ
ということで、ビラ配りは対象になるターゲットが密集して集まる場所であれば大きな効果が得られます。
色々と事前準備は大変ですがまだまだ効果が期待できる販促活動です。
今回ご紹介したことを踏まえて、ぜひ集客の施策などを提案する場合は検討してみてください。
それでは。
平阪 靖規
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