中小企業診断士として独立を目指す際に、多くの人が「自分の強みは何だろう?」と悩むことでしょう。
しかし、最初から明確な強みを持っている必要はありません。
本記事では、「最初から強みなどなくてもいい。重要なことは中小企業向けコンサルティングの実績を積むこと」という結論に基づき、その理由と具体的なアプローチについてお話しします。
この記事の目次
強みがなくても実績を積むことが重要な理由
独立初期は、どの分野で自分が特に優れているのかを見極めるのが難しいことが多いです。
実際、多くの成功している中小企業診断士は、最初から特定の強みを持っていたわけではありません。
重要なのは、コンサルティングの実績を積み重ねることです。
実績を積むことで、自分の得意分野や強みが自然と見えてきます。
例えば、最初は幅広い案件に取り組み、様々な経験を積むことで、自分がどの分野でクライアントに最も貢献できるかがわかるようになります。
また、実績が増えることでクライアントからの信頼も高まり、新たな仕事の機会が生まれやすくなります。
ITエンジニアから中小企業診断士へ
私自身、元々はITエンジニアとして働いており、IT分野に強みがあると独立直前の頃は考えていました。
しかし、大規模システムのプロジェクト経験しかなく、中小企業向けのコンサルティングには直接つながるものではありませんでした。
そのため、独立当初は、自分の強みが何か明確にはわからないまま、様々な中小企業のコンサルティング案件に取り組みました。
その結果、IT分野の知識を活かしつつも、中小企業特有の課題に対する対応力を磨くことができました。
このように、実績を積む中で自分の強みが見えてきたのです。
実績が仕事を生み出す
得意分野がなくても、実績の数が仕事を生み出してくれることは少なくありません。
実績はクライアントに対する信用を築く最も重要な要素の一つです。
クライアントは、過去の実績を見て、あなたに仕事を依頼するかどうかを判断します。
とはいえ、強みについて聞かれることはよくあります。
クライアントやパートナーに対して、自分の強みを明確に説明できることは重要です。
そのため、実績を積む中で見えてきた自分の得意分野や強みについて、簡潔にまとめておくと良いでしょう。
私の場合、IT分野での経験を基に、ITを活用した売上アップを軸にしようと考え「Webマーケティング」を強みとして説明するようにしました。
当然、「Webマーケティング」の支援経験も実績を作る過程で得ていきました。
このように、具体的な実績に基づいた強みを説明することで、クライアントの信頼を得やすくなります。
結論
中小企業診断士として独立を目指す際、最初から明確な強みを持っている必要はありません。
重要なのは、中小企業向けのコンサルティングの実績を積み重ねることです。
得意分野がなくても、実績が新たな仕事を生み出してくれるでしょう。
とはいえ、強みについての説明を求められることが多いので、実績に基づいた強みを準備しておくことは有効です。
独立は挑戦ですが、実績を積み重ねることで必ず道が開けます。
皆さんの成功を心から応援しています。
平阪 靖規
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