いろんな方の独立までの道のりを聞くことも、これから独立する人にとって参考になることがあるかもしれない。
ということで、色んな方の独立への第一歩を紹介する企画。
第1弾は、株式会社コムラッドファームジャパン 代表取締役 平阪 靖規 、つまりこれを書いている中の人の話をご紹介いたします。
個人的な自己紹介をしますと、私は2010年10月から中小企業診断士試験の勉強をスタートさせ、2011年8月・10月・12月に1次試験、2次試験筆記・口述試験と合格、その後2012年2月〜3月に実務補習を15日間受講し、2012年4月に中小企業診断士として登録をしました。
当時はIT系の会社にエンジニアとして勤めていましたので、企業内診断士として診断士活動をスタートさせました。
診断士に合格できた!!という喜びから、気持ちもフワフワ・キャピキャピしていましたので、合格後の2012年1月からは、とにかく色んな集まりに参加していました。その中で、先に活動をされていた先輩診断士を見ていると、この資格で独立しようと思えばできるのか・・・という漠然としたイメージを持てるようになり、独立のために自分に足りないものは「中小企業を支援したという実績である」ことを知り、実績作りに翻弄していました。
(実績作りの話は、こちら(サイト内リンク:「実績の作り方」も御覧ください)
複数のプロコン塾に並行して参加したり、研究会にもたくさん参加したり…
平日夜と土・日はほぼ中小企業診断士活動という状況でした。
時間も使えば、お金もたくさん使いました。。。(まだ独身だったからできたのでしょう。)
本業の仕事も忙しかったのですが、自分の中のプライオリティが「中小企業診断士として独立」だったので、平日日中はできるだけ集中して仕事をすることでなんとか時間を生み出していたように思います。
コンサルという仕事でお金をいただくには少し時間がかかりそうだったので、早くお金を得ることができそうだということで、TACの講師採用試験も受けました。
運よく合格したので、企業内診断士の身ではありましたが、2012年10月から教壇に立たせてもらいました。(正直、会社には内緒だったので、バレたらバレたときか、、、、くらいな感じでやり始めました。)
色々実績は積んできましたがまだ独立するため、つまり会社を辞める決定的なものが得られないでいた時に、ある公募を見つけました。
時は2013年12月頃でした。
実は、毎年11月〜2月頃にかけては公的機関が翌年度の専門家を公募する時期でして、当時彼女(現妻、中小企業診断士の同期合格)から「こんな案件の公募があるよ」と教えてもらいました。
ある政令指定都市の外郭団体の産業支援センターの中小企業支援専門家の公募。
仕事の内容は、「中小企業の経営相談の窓口相談・訪問相談対応、インキュベーション施設の経営相談業務など」
待遇は「1日2万円(交通費込み)、週5勤務、1年契約(更新あり)」
週5日勤務はほぼ転職と変わらないけど、中小企業診断士として仕事をスタートさせるにはもともと考えていた収入条件は満たせるため好条件では!
と思い、迷わず応募。
履歴書・経歴書を作って、自宅から結構遠いところだったのですが、郵送ではなく持参して提出。
そこから書類審査通過、面接審査へとコトはスムーズに進み、面接審査でもこの1年間の積み上げてきた支援実績を高く評価してもらうことができ、これまで独立した経験があるとか、コンサルティング会社にいた経験があるとか、家から勤務地まで遠いとかは関係なく、単なる中小企業診断士でITエンジニアをやっていた当時34歳だった若者(周りは年齢層の高いコンサルタントの人が多かったので・・・)に合格の知らせを届けてくれたのでした。
2014年2月上旬でした。
それがわかったのち、会社に退職の意を表明し、2014年3月末にサラリーマンを退職。
2014年4月1日から、公的機関の窓口相談員として、そして開業届を提出し独立診断士としての第一歩を踏み出しました。
窓口相談員の仕事は、最初はとにかく大変でした。。。初めての経験でしたので、色々とありました。
が、そのあたりのお話はまたの機会に。
私が独立の第一歩を踏めたのは、独立するまでに・・・
「独立するために必要なだけの実績数を作っていたから」と
「仕事のチャンスのアンテナを張っていたから」
平阪 靖規
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