こんにちは。
先日、以前支援をしていた会社を訪問させていただきました。
数年ぶりの再会だったのですが、社長から
「おかげさまで自分の想いを形にでき事業を続けさせていただける状況にいます。これもあの時ご相談させていただき、色々なきっかけをいただいたおかげです。ありがとうございました。」
というお声をいただきました。
お忙しい立場になられたので、お話しできたのは30分程度でしたが、数年前と比べて自信というか覇気というか、なんか一種のかっこよさというものを感じました。
・・・話は遡ること3・4年前の話。
相談を受けた頃は、会社の経営は非常に厳しい状況。
その数年前に金融機関から貸し剝がしの目にあい、資金繰りも厳しい状況におかれ、日々の事業も回らない。
「金融機関は、晴れの日に傘を貸し、雨の日に傘をとりあげる。」
たとえ話として昔はよく聞いた話ですが、そうした状況におかれた社長から生々しい話として聞いたのは初めてでした…
その時の金融機関とのやりとりの話など、お話を聞くだけで背筋も凍るような、そんな状況でした。
しかし、社長のにはこれは!という新規事業の構想があり、これをなんとか実現したい、そこで再起を図りたい!そんな想いを受けての支援でした。
社長の想いを具体化するために事業計画の策定を支援、単に事業計画だけ作ってもということで経営革新計画を申請したり、資金調達のための補助金申請やVC向け計画の策定を支援したり、そんな形で支援をしていました。
そして、ご支援を進めて行く中で、事業構想に共感してくれる出資者とも出会い1億円を調達。
その資金をもとにシステム開発をされ、事業を立ち上げ・・・・
そこで一旦支援が終了したため、その後の状況は詳しくは知る立場にはいませんでした。
そして冒頭の話に戻ります。
資金調達額はさらに増え、数億円に増えていました。今後も大型の資金調達が控えているとか。
従業員もあの頃から3〜4倍くらいにはなっていました。
オフィスもオシャレな場所に移転し、内装もオシャレになってました。
まだまだスタートアップ企業なので、どちらかというとキャッシュアウトの方が多い状況なのだろうなとは思うのですが、将来さらに成長する事業をされているので、数年後にはIPOの場に名前が登場してくるかもしれません。
最後にこんな質問をしてみました。
「これだけ資金集めて、プレッシャーってすごいですか。」
「…すごいですねw」
と、笑って答えた社長。
言葉とは裏腹に、事業の成功を信じてやまない自信が溢れていました。
中小企業診断士としてこうした支援に関われたのは、自分自身にとっても大きな自信になりました。
もっともっと大きくなった頃に、またお話を伺いに行きたいと思います。
平阪 靖規
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