生成AIという言葉には既に慣れ親しんでいる方も多いでしょう。
現在、AIはテキストや画像だけでなく、動画制作にもその手を広げています。
特定の人物を本人のように話させる「ディープフェイク動画」を見たことがあるかもしれません。
これらの動画を目にした際、「自分でもこんな動画を簡単に作れたらどんなに良いだろう」と考えたことはありませんか?
私もそう思った一人ですが、偶然見つけた「HeyGen(ヘイジェン)」というサービスで簡単に作成することができました。
「HeyGen」で遊んでみた
まずはこちらの動画をご覧ください。
これは「HeyGen」を使用して制作したAI動画です。
YouTubeにアップロードしていた過去の動画を学習素材として使用し、テキストを加えるだけでこのような動画が簡単に作れるのです。
今回は素材選びを少々適当に行ったため、話の内容と手の動きが一致していませんが、もっと精度の高い学習動画を用意すれば、より自然な動画が作れる可能性があります。
日本語のイントネーションには若干の違和感が残りますが、これは今後のアップデートで改善されると思います。
さらに英語しゃべらせることもできます。
本物の僕は英語を話すことはできませんが、動画の中ではペラペラですw
初見でこのサービスを使ってみましたが、ここまで作るのに30分程度で作ることができました。
作成する流れは次のとおりです。
まずは2〜5分の自分を撮影した動画をアップロードして「アバター」を作ります。
今回はYouTubeで撮影した元データを5分程度に切り取ってそれをアップロードしました。
動画素材がない場合は別途作らないといけませんが、カメラ付きPCで撮影することもできます。
アバターが完成すると、動画と音声が記憶されるので、あとは自由に動画制作を楽しむことができます。
画像も動かすことができます。
例えば、モナ・リザに僕の声でしゃべらせてみましたw
「HeyGen」について
「HeyGen」には無料版と有料版がありますが、無料版では自分専用の「アバター」の作成はできません。
いくつかのサンプルのアバター使って試すことができます。
1分の動画を作成には1ポイントが消費され、30秒以下では0.5ポイント消費されます。
無料版には予め1ポイントが付与されるので、サンプルのアバターを使って30秒の動画を2本試作することで操作感を掴むことができます。
編集画面は以下のような感じです。
よくある動画編集ソフトと同じ感じで、アバターやスクリプト(喋らせたいテキスト)を配置していくだけ完成します。
キャプションや視覚効果、音楽など基本的な編集機能もこのソフトウェアで可能です。
ただし、編集画面ではアバターは動きません。
アバターが動くのは課金処理を経てからで、どのような動きが付加されるかは完成品を見るまで分かりません。
予期せぬ動きが加わることもあり得るため、適切な動画を学習させることや、将来のアップデートによる機能改善に期待です。
正直、こんなに手軽に自分のアバターが作れるのか!という感じでびっくりしています。
これまで動画を制作するには「コンテンツを作る」 -> 「撮影する」-> 「編集する」という工程が必要でしたが、「コンテンツを作る」はChatGPTを、「撮影する」はHeyGenを使うことで工数削減ができるように思います。
完成した動画を見ると、日本語の抑揚や身振り手振りの自然さにまだ改善の余地がありますが、これもバージョンアップで解決されると思います。
私たち中小企業診断士もこうした最新のツールを使って、自分たちの生産性を上げることはもとより、支援する事業者様の生産向上にも寄与したいとところですね。
ぜひ、無料版で「HeyGen」の操作に慣れてみてから、自分だけのアバター作りにも挑戦してみてください。
それでは。
平阪 靖規
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