中小企業診断士を取得したけれども、どのように活かしていくか悩まれている方も多いのではないでしょうか?本日は「中小企業診断士のお仕事:補助金支援」ということで、補助金支援業務について解説していきます。
1.補助金支援業務とは?
補助金支援とはどのような業務でしょうか?
補助金支援というと、中小企業診断士が事業者様の計画を全て策定するように考えられる方も多いかもしれません。実際の現場では、「事業者と二人三脚で補助金申請書の内容をブラッシュアップしていく」ことが主な支援内容です。中小企業診断士が勝手に申請書作成してはなりません。
第10回事業再構築補助金の公募要領には下記のような記載があります。
中小企業診断士が勝手に補助金申請書を書いたらどうなるでしょうか?補助金の審査項目を熟知している中小企業診断士が計画策定することにより、採択率は高くなるかもしれません。
しかし、採択後に実際に計画を実行するのは事業者様です。せっかく補助金が採択になっても、実際に事業者様が実行できなければ意味がありません。
補助金支援は、事業者様と寄り添っていくことが重要であることが分かります。
2.補助金支援のニーズ
補助金は返済不要の資金です。そのために事業者様の関心は非常に高いです。
弊社でも補助金の相談は毎日のようにお問い合わせいただいており、非常に事業者様の関心が高いことが分かります。
補助金は事業者様の関心が高いために、当然、中小企業診断士としては「全く分かりません・・・」では事業者様のニーズに応えることができません。
隅から隅まで補助金について理解する必要はありませんが、補助金の概要などは頭に入れておくことをお勧めします。
3.どの補助金を覚えれば良いですか?
補助金といってもメチャクチャ種類が多いです。経済産業省、環境省、地方自治体など様々な自治体の補助金があります。
まずは4大補助金である事業再構築補助金、ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金、IT補助金から覚えることをお勧めします。補助金コンサルタントといえども、全ての補助金を覚えることは難しいと思います。
そして実際の補助金支援の場では、「〇〇先生」と呼ばれることもあるかもしれません。
「〇〇先生」と言われると事業者様からの質問などには全てお応えしなければならないと思うかもしれないですね。ただし、自分が不安だと思うことは補助金事務局に確認した後に応えるようにしましょう。
補助金は制度概要がコロコロ変わっていきます。
前回の公募では大丈夫だったことが、今回の公募ではNGになっていることが多くあります。
間違った情報を事業者様に与えると信用問題になる可能性があるので、充分注意しましょう。
今回は補助金支援について書きました。補助金は返済不要の資金なので事業者様にとってホットな話題です。中小企業診断士としては、公募要領の基本的なことは話せるようにしたいところです。
ではまた次回に・・・。
髙岡 健司
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