スキルアップ

自分のメディアを持とう!

中小企業診断士が読みたい雑誌(1)
戦略経営者
中小企業診断士が読みたい雑誌(2)
日経トップリーダー
この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

こんにちは。

インターネットやスマホの進化&普及により、現在は誰でも簡単に情報発信をできるようになりました。
中小企業診断士として独立し仕事を得ていくには、インターネットを活用した情報発信をうまく活用しないといけません。
弊社も仕事獲得の30%~40%はインターネット経由です。

ということで、今回はこれから独立やキャリアアップをしたいと考える中小企業診断士が知っておくべき情報発信の基本的な考え方を紹介したいと思います。

メディアとは

ここでのメディアとは、「自分自身の主義・主張などを広く伝える手段」と定義とします。

かつてのメディアとは、テレビやラジオ・新聞、雑誌といったものが代表的で、素人が簡単にメディアを持つことはできませんでした。
しかし、現在は上述の通りインターネットやスマホの進化&普及により、誰でも簡単にメディアを持つことができるようになりました。

ブログ・メルマガ・ウェブマガジン・TwitterやInstagramなどのSNS・Youtubeチャネル・ポッドキャスト…などなど、情報発信したい!と思えば、今すぐにでも自分のメディアを作って発信することができるのです。

メディアの種類としては、大きく「文字・画像で表現するもの」「音で表現するもの」「動画で表現するもの」があります。
それぞれどういうものがあるのか、代表的なものを見ていきたいと思います。

メディアの種類

文字・画像で表現するもの

ブログ

メディアの代表例はブログです。
ブログとは日記などを時系列に公開できるウェブサイトの一種。

ブログを作るのは簡単です。
ブログを簡単に作れるサービスは、アメブロやライブドアブログなど老舗から新興勢力までたくさんありますし、WordPressなどのCMSを使えば自分でオリジナリティあふれるブログを簡単に持つことができます。
WordPressなどを使って自分で作る場合でも、専門的な知識がなくても作れるくらい敷居は下がっています。

ブログは、時系列に情報を蓄積していくことができるため、日記感覚で自身の持つ情報を発信するだけで、資産として積み上げていくことができ、長期にわたって顧客獲得に活用できるようになります。
極論すれば、書けば書くほど多くの顧客を獲得できるようになるというわけです。
スマホがあればいつでもどこでも簡単に更新したり参照したり検索したりできるので、自分のメディアとしては1つは持っておきたいものになります。
弊社も社員全員にメディア運営スキルを最低限身につけさせるため、1人1つはテーマを決めてブログの運営を強制的にさせています。

メルマガ

こちらも昔からある代表的なメディアです。
メールを使ったメディアです。
メールアドレスを登録してくれている方々に情報発信するためのツールです。

以前は単にメールで情報を発信するだけのツールでしたが、そこから発展しマーケティングに活用するもの(メールマーケティング)として、まだまだ一定の地位を築いています。
弊社の主力メディアとしても、大いに活躍しています。

ブログと合わせて運営したいメディアの1つといえます。

ウェブマガジン

ウェブマガジンとは、雑誌スタイルをとったウェブサイトの一種です。
ブログと同じように情報をどんどん発信して蓄積していくものです。

正直、ブログと何が違うのかと言われれば、同じともいえるしあえて分ければ違うものともいえるものです。
あえて違いを強調して書くと、

・Webマガジンの方が、画像をうまく使ってオシャレな見栄えのものが多い
・Webマガジンの方が、特定のテーマに絞って書かれていることが多い
・今風なイメージを出すためにブログいわずあえてウェブマガジンといっていることが多い

という感じでしょうか。
ですから、実際にウェブマガジンを運用しようと思ったら使うものはブログと同じです。
あとはブログと呼ぶかウェブマガジンと呼ぶか、程度の違いです。

ちなみに、このサイトは
「中小企業診断士の資格を生かして独立・転職・キャリアアップ、スキルアップしたい方向けのウェブマガジン」
というコンセプトで運営しています。

SNS(ソーシャルネットワークサービス)

Twitter・Facebook・Instagram・Lineなどなど、インターネットを使って人々と交流できるサービスの総称をSNSといいます。

SNSの最大の特徴は「拡散」です。
発信された情報を広めたい!と思えば、「いいね!」「シェア」といった仕組みを通じて、色んな人に広めることができます。
現在は口コミの時代。
口コミを通じて色々な人に情報を広めていきたいと時は、SNSの活用は欠かせません。

色々とサービスがあるのですべてをやる必要はありませんが、何か1つくらいはやってみることをお勧めいたします。

音で表現するもの

ポッドキャスト

ポッドキャストは、インターネット上で音声や動画のデータファイルを公開する方法の1つです。
動画の公開もできますが、ここでは音声ファイルの配信方法として紹介いたします。

ポッドキャストを使えば、自分のラジオ局が持てるようになります。
ラジオのように音声を通じて自分のアピールしたいことを配信できますので、まだまだラジオが世間でも人気なことを考えると、自分のラジオ局を持つというのもアリだと思います。

動画で表現するもの

Youtube

現在は動画の時代。
近い将来5Gの時代がやってくると、ますます動画が重宝される時代になり、文字の情報がすべて動画に置き換わるといっても過言ではありません。

その中で動画を配信するサービスとして君臨するのが「Youtube」です。
無料で簡単に自分のチャンネルを作ることができ、動画さえ撮影すればすぐにでも配信することができるようになります。
また、Youtubeは多くの方が利用しているので、うまくやればたくさんの方にご自身のチャンネルを知ってもらえるチャンスが多いのもメリットです。さらにSEOにも強いといわれています。
多くの人にとって動画を見るのが当たり前になった今だからこそ、自前のメディアとしては、ぜひ運用したい1つです。

ただし、スマホがあれば簡単に撮影もできるとはいえ、事前準備や動画の編集などをきっちりやろうとするとそれなりに労力がかかるので、ブログと比べると運用の手間がかかります。

Vimeo

Youtubeの対抗馬である動画配信サービスです。
Youtubeは基本無料ですが、Vimeoは有料サービスです(制限付きですが無料でも利用できます)。
その分、Youtubeのように広告が表示されることはありません。
また、動画を再生するプレイヤーに「Vimeo」のロゴを消すこともできるため、完全に自社ブランドで運用しているように見せることができます。

弊社もVimeoを利用して動画は配信しています。

まずはYoutubeで初めて見て、動画配信に慣れてきたら、YoutubeとVimeoのそれぞれのいいところを生かして、両立させて運用していくのがおススメです。

自分のメディアを持とう!

ということで、代表的なメディアを紹介いたしました。
これらのメディアを通じて、ご自身の専門的な情報を発信して、顧客とつながるきっかけを作っていってください。

1点だけ、メディアを通じて情報発信するうえで重要な点があります。
それは、自分のブランドのメディアを持たないと意味がないということです。
最近は様々な会社がメディアを運営しています。
メディア運営の大きな壁はコンテンツを生み出すのが大変ということです。
そこで、コンテンツ作成を外注して自社のメディアのコンテンツ量を増やす取組みをしているところが多いです。

例えば、会計ソフトを作っている会社が見込み客となる中小企業向けに経営に役立つ情報を配信しているメディアを運営しているなどです。
中小企業診断士であれば、こうしたコンテンツ制作に声がかかることも多いでしょう。
そこで、他人が作ったメディア上で情報発信されている方も多いです。

ただ、これは正直あまり意味がありませんしもったいないです。
唯一、コンテンツを提供することでお金をもらえるなら収益源を確保できるということでやる価値はあるでしょうか、無償 or 低価格で請け負っているなら、すぐに止めて、自分でメディアを作って発信していくべきです。

一度、他人のサイトで配信した情報をいざ自分のサイトに載せようと思っても、コピペして掲載してしまうとGoogleからオリジナル記事ではないと判定されペナルティを受ける可能性があります。自分が書いた記事なのにです。
また、そもそもの前提として自分のファンを作らないとメディアを通じた集客にはまったくむすびつきません。
ファンを作るという視点に立てば、他人のメディアで情報発信してもファン獲得にはつながりません。(メディアそのもののファンはできますが、書き手その人のファンにはなりにくいという意味です。)
自分自身のメディアで情報発信するから、ファンができ、そしてそのファンが顧客になってくれるのです。

メディアの1つとしてFacebookグループがあります。
その中に中小企業診断士のグループが色々とありますが、中小企業診断士向けに宣伝したいからといって、そのFacebookグループにご自身のセミナー案内を配信してもほとんど集客にはつながりませんし、見ている方がその方のファンになってくれることはありません。
最悪、ここにこんなアナウンスをしてなんてやつだ!と、嫌われるきっかけになるかもしれません。
これが自分の運営するメディアで、そこに興味を持って集まってきてくれている人たちなら宣言に対する反応も良い反応を得ることができるわけです。

自分のメディアを育てるには時間がかかります。
ですから、少しでも早く自前のメディアを1つでいいので作ってみて、興味あることから情報発信してみましょう。

これが独立して顧客を獲得していく第一歩です。
時間がかかるからこそ、独立前からコツコツやっておくことをおススメいたします。

それでは。

The following two tabs change content below.
アバター
中小企業診断士 2012年04月に中小企業診断士登録、2013年04月に独立。2014年10月に株式会社コムラッドファームジャパンを設立し代表取締役に就任。 会社経営に加えコンサルタントとして中小企業の売上アップを支援するとともに、稼げる中小企業診断士の育成に力を入れる。TACにて中小企業診断士講座の専任講師も担当(2022年に10年間従事し卒業しました。)している。個人ブログ「神保町で働く中小企業診断士&社長のブログ」もすごくたまに更新中!

関連記事

  1. マーケティングにおける施策の意味

  2. まずはマネから始めてみる。

  3. 口述試験会場でチラシ配りをしてきた話

  4. 見える化サービスで見込み顧客を獲得する。

  5. 口コミは作るもの。

  6. 中小企業政策の新たな方向性「100億企業への成長」

人気記事